外国人入国増加と在留資格に関連する犯罪について
2025.09.08こんにちは。
グローバルリンク広報部です!
近年、日本へ入国する外国人の数は増加傾向にあります。それに伴い、犯罪の発生も目立つようになってきています。
協同組合および登録支援機関として関わっている在留資格の中でも、実際に犯罪が発生した事例があります。本資料では、そのような事例を紹介し、現状を共有いたします。
技能実習生・特定技能者・留学生に関連する事件の時期について整理しました。
- 空き巣・自動車盗難への関与(技能実習生)
- 発生時期:2024年~2025年前半にかけての事件
- 岐阜県などでの空き巣、自動車盗難(被害総額約3.9億円)は 2024年5月に逮捕・報道 されています。
👉 つまり 近年(1年以内)の事件です。
- 万引き・窃盗行為
- 外国人による窃盗は長年発生していますが、2023~2025年の統計でもベトナム人実習生などの検挙例が報じられています。
- 特にコンビニやスーパーでの万引きが目立ち、これは継続的な傾向です。
整理すると
- 直近の事件(ここ1年以内) → 空き巣・自動車盗難(技能実習生関与、2024~2025年)。
- 継続的な傾向(ここ数年も続く) → 万引き・窃盗(技能実習生や留学生の一部)。
直近の犯罪傾向(2023〜2025年)
統計から分かる傾向(2024年データより)
- 警察庁によると、訪日外国人(技能実習、特定技能、留学生などを含む)の2024年における総検挙件数は 21,794件(前年比+20.5%)、検挙人員は 12,170人(前年比+5.5%)でした。
- 犯罪の中心は **窃盗(特に万引き・侵入窃盗)**であり、在留資格別では技能実習(41.0%)、特定技能(12.9%)、留学(12.0%) の順で検挙人員が多く見られました。
このことから、2024年においても技能実習生・特定技能者・留学生による窃盗関与が統計上確認されています。
個別の具体事例
- ベトナム人グループによる詐欺事件(2023年〜2024年初期)
- 2023年〜2024年にかけて、奈良県でSNSを通じて連携したベトナム人グループが「携帯紛失届」を悪用した詐欺を実行し、12人が逮捕されました。そのうち技能実習生4人、特定技能者2人が含まれていました。
- 手口としては巧妙な計画性があり、SNSを介した組織的犯罪の一例とされています。
- 中国人留学生による偽診断書提出事件(2024年)
- 2024年8月、中国籍の24歳留学生が「女性から暴行を受けたことを示す偽造診断書」を提出したとして逮捕。12月16日付で不起訴処分となりました。
まとめ:時期を含めた整理
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補足情報
- 犯罪全体の傾向としては、在留外国人による刑法犯はピーク時から減少傾向にあり、2024年には日本人・外国人ともに犯罪率は低下傾向にあります(それでも外国人の割合はやや高いが差は小さい)
母国では軽い違反で済むことでも、日本では「重い罪」となり、再び日本で働くことができなくなる場合があります。そのことを正しく理解し、ルールを守ることで、日本で安心して笑顔で暮らし続けていただきたいと願っています。